最適な加熱方法ってなんだろう?⑬ | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2019/06/17

最適な加熱方法ってなんだろう?⑬

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こんにちは!近藤です。

梅雨入りしましたね~(これを書いている今日は6/7です。)
今年の雨量は”平年並み”だそうです。

さて、今回は前回お休みした最適な加熱方法ってなんだろう?の13回目です。

このシリーズの12回目で、抵抗加熱に触れた際、少しだけリード線について書きました。
今回は、リード線選定の考え方を少し書いてみます。

弊社のヒーターに使用しているリード線は多種ありますが、おおむね下記のラインナップになります。

【芯線】
Ni(ニッケル)、TA(すずめっき銅)、NA(ニッケルメッキ銅)

【太さ】
0.3sq、0.5sq、0.75sq、1.25sq、2.0sq、3.5sq
*太いほうが許容電流が大きい。

【被覆】
フッ素(PFA、FEP、ETFE)、シリコン、シリコンガラス編組、耐熱ガラス編組、ポリイミド

芯線の選び方は、発熱体との接続方法(溶接やカシメ)や、許容電流、雰囲気温度等で選定します。

耐熱温度:Ni > NA > TA
許容電流:NA、TA > Ni

許容電流は、芯線の発熱のしやすさと関係するので、抵抗加熱とも関係します。

被覆の選び方は、主に耐熱温度です。
(定格電圧や硬さも)

耐熱温度:耐熱ガラス編組(400℃) > フッ素、ポリイミド(200~260℃) > シリコン、シリコンガラス編組(180~200℃)

その他、UL規格やML規格等、お客様のご要望によって海外規格認証品を使うこともあります。

また、可動する箇所には、耐屈曲性電線を使うこともあります。

電気ヒーターは、熱を発するので、使用するリード線のスペックには細心の注意をはらう必要があります。
特に許容電流や定格電圧、耐熱温度を間違えて選定すると、リード線が焼けてしまったり、最悪のケースは火災につながる可能性もあります。

弊社では、ヒーターの用途に合わせて最適なリード線を選定していますので、リード線の選定にお困りの際は、一度ご相談ください。

*写真は先日行った大阪のNIFRELにいたホワイトタイガーです~

NIFREL
https://www.nifrel.jp/


リード線の選定でお困りの方はこちら↓
https://www.kawaidenki.co.jp/inquiry/

【バックナンバー】
1回目はこちら↓
http://kawaidenki.blogspot.jp/2018/02/blog-post.html

2回目はこちら↓
http://kawaidenki.blogspot.jp/2018/03/blog-post_16.html

3回目はこちら↓
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