最適な加熱方法ってなんだろう?④ | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2018/06/01

最適な加熱方法ってなんだろう?④

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こんにちは!近藤です。

2018年も早いもので、今日から6月ですね~
そろそろ梅雨入りでしょうか?

さて、今回も最適な加熱方法ってなんだろう?の4回目です。
みなさん、ついてきてくださいね~w

1回目はこちら


2回目はこちら


3回目はこちら


今回は、前回触れた直接加熱について、より具体的にお伝えしますね!

例えば、容器に入った水を沸騰させたいケースを考えます。

実際、弊社のお客様でもお湯を作ったり、スチームを作ったりと、具体的な用途の多いケースです。

これを直接加熱で考える場合、熱源であるヒーターを容器に直接投入し加熱します。

水を直接加熱するヒーターで適しているのは、金属管を使用したシーズヒーター、カートリッジヒーターです。

そして、水に直接金属管が接するので、注意するポイントは、腐食とカルシウム等の付着物、そして電力密度の設定です。

1.金属管の材質と表面処理
 弊社では金属管はステンレスの中でも腐食に強いSUS316Lを使用 
  します。
  そして、表面処理は電解研磨をおこないます。
  この2つの効果により、耐食性が高く、付着物の付きにくいヒーター
  となります。

2.最適な電力密度(単位面積あたりの熱量)の設定
  電力密度(W/cm^2)とは、ヒーターのパワーを示す値です。
  この数値が大きければ大きいほど、パワーが大きくなります。
  ただし、パワーが大きければよいものではなく、電力密度が大きい
  と、金属管表面に突沸(気泡)が発生し、ヒーターが空焼きになり、
  断線や腐食の原因となります。

この2つのポイントをしっかりと押さえて、最適な仕様を決めることが、ヒーターを長く安心してお使いいただくためにとても大切です。

今回は、水の直接加熱についてお伝えしました。
次回は、固体の直接加熱についてお伝えしますね!
お楽しみに~!


*写真は、3月末から育て始めたバナナの木です~ 収穫は2年後?3年後?ですが、長く楽しめそうです!
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