フライングはどのように感知しているのか
著作者: tableatny |
中継を見られた方もいらっしゃると思いますが陸上100m短距離決勝、今大会注目のウサイン・ボルト選手のまさかのフライング失格。
残念な気持ちと一緒に、コンマ台の数字の中で生きている人たちがいるということを再認識させられたレースでした。
果たして、コンマ何秒の世界で生きる人たちのフライングをどのように感知しているのか調べてみました。
ファール(フライング)判定装置は、短距離レースにおけるフライングを確実に検知し、 フライングが発生した場合には自動的に告知するオートリコール機能が搭載されています。
まず、スターティングブロックに内蔵されたセンサーが、 選手がフットプレートにかける圧力をモニターし、 圧力の変化からスタートの瞬間を感知して1/1000秒単位でリアクションタイムを計測します。
人間は音を聞いてから反応するまでに最短でも1/10秒はかかるとされているので、 リアクションタイムが1/10秒未満だった場合はフライングと判定されます。
フライングが検出されると、 スタートから1秒以内に自動的にピストル音が再び鳴り、 選手、スターター、観客にフライング発生を知らせます。
これにより、スターターは今まで以上にスタートに集中することができ、 またフライングが発生したにもかかわらずレースが成立するということはなくなりました。
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圧力の変化で判定をしているとは知っていましたが、停止から体が動くまでの時間が1/10秒未満の場合がフライングとみなされるということは知りませんでした。
世界陸上も後半に入りましたが、
最後まで目が離せないですね!
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