最適な加熱方法ってなんだろう?⑮ 温度センサーについて | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2019/08/21

最適な加熱方法ってなんだろう?⑮ 温度センサーについて

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こんにちは!近藤です。

みなさん、今年はどんなお盆を過ごされましたか?

僕は毎年恒例のうなぎを食べに行きました~!



うなぎといえば、土用の丑の日に食べる習慣がありますが、これは平賀源内の発案だと言われていますね。

さて、今回も最適な加熱方法ってなんだろう?の15回目です。

今回は、弊社の電気ヒーターの温度管理に欠かせない温度センサーをご紹介しますね。

電気ヒーターと温度センサーと温度制御器は、基本的にはセットで使います。

熱をつくるのが電気ヒーター。
熱を感知するのが温度センサー。
熱を制御するのが温度制御器。

温度センサーには、いろいろな種類があり、弊社で主に使うのは、熱電対と白金測温抵抗体です。

熱電対は、異種金属を接合し、その接合部と温度制御器側との温度差による電圧(ゼーペック効果)を測定し、温度に換算します。

熱電対には、異種金属の組み合せによりK、J、Tなどがあります。
弊社では、測定温度範囲が-200℃~+1200℃と広いKを使うことが多いです。

白金測温抵抗体はその名の通り白金(Pt)を使います。
Pt100Ωというのは、0℃のとき抵抗が100Ωであることを指します。
そして、温度変化によってその抵抗が変化し、それを読み取って温度センサーとして使います。

熱電対に比べ、精度と安定性が高いのが特徴です。
ただし、600℃程度が許容温度です。
また熱電対に比べ高価です。

熱電対も白金測温抵抗体も様々な形があり、素線、シース型、フィルム型など、測定する相手に合わせて、最適な仕様を選びます。

今回は、電気ヒーターには欠かせない温度センサーをご紹介しました。

次回もお楽しみに!



*写真は毎年恒例のうなぎです~ うなぎパワーでまだまだ暑い夏を乗り切りましょう~

温度センサーの選定でお困りの方はこちら↓
https://www.kawaidenki.co.jp/inquiry/

【バックナンバー】
1回目「熱量計算」
http://kawaidenki.blogspot.jp/2018/02/blog-post.html

2回目「直接加熱と間接加熱」
http://kawaidenki.blogspot.jp/2018/03/blog-post_16.html

3回目「直接加熱について」
http://kawaidenki.blogspot.jp/2018/04/blog-post_20.html

4回目「水の直接加熱」
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/06/blog-post.html

5回目「金属加熱」
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/07/blog-post_4.html

6回目「均熱について」
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/08/blog-post.html

7回目具体的な熱板の均熱設計の考え方」
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/09/blog-post_26.html

8回目ET-600とカートリッジヒーターで熱板を均熱にするための考え方
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/11/blog-post.html

9回目1~8回の振り返り
http://kawaidenki.blogspot.com/2018/12/blog-post_12.html

10回目対流熱伝達について
http://kawaidenki.blogspot.com/2019/02/blog-post.html

11回目輻射伝熱について
http://kawaidenki.blogspot.com/2019/03/blog-post.html

12回目抵抗加熱の基礎
http://kawaidenki.blogspot.com/2019/04/blog-post_10.html

13回目リード線選定の考え方
http://kawaidenki.blogspot.com/2019/06/blog-post_17.html

14回目リード線と発熱体との接続方法
http://kawaidenki.blogspot.com/2019/07/blog-post_19.html
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