いろんな熱シリーズ(?)第三回、今回はIHについてです。
実家が立ち退きにあって移築・リフォームしたのですが、新しい家のキッチンがIHでした。
この間帰省した時に、コーヒーを淹れようとお湯を沸かしたのですが、IHってめちゃくちゃ速いんですね……。
ちょっと目を離したらもう沸騰してて、びっくりしました。コーヒーカップ3杯分くらいでしたが、1分かからなかったと思います。ガスコンロだと少なくとも1分以上はかかるような……。今度ちゃんと実験せねば。
身近ではコンロのイメージが強いIHですが、産業界でも幅広く使われています。
代表的なのはたぶん「高周波焼き入れ」です。
磁場に金属などの電気を流しやすい材料を置くと、電磁誘導により渦巻き状の電流(渦電流)が材料の表面に流れます。
この現象を利用して、コイルに大きな電流を流して強力な磁場を発生させ、金属を加熱し、硬度を上げる焼入処理が「高周波焼き入れ」です。JIS B 6912 などで規定されています。
金属表面の硬度が上がり、内部は処理前のじん性を保つことができるという特性があります。
外はカリッと、中はジューシーみたいなことですね(きっと違いますね…)。
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