ダイナマイトの原理 | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2017/10/13

ダイナマイトの原理

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こんにちは、東京支店の木田です。

秋の話題の一つにノーベル賞があります。

科学の発展だけでなく、数学や物理、文学など様々な分野で貢献した方に贈呈される賞ですが、
今年はどのような研究が受賞するのか楽しみにしています。

このノーベル賞の生みの親でもあるアルフレッド・ノーベルの代表的な発明がダイナマイトです。


ダイナマイトの爆発力のもとはニトログリセリンという物質です。

もともとこのニトログリセリンは少量でも爆発力を持つため、その特性を生かし狭心症の治療にも使用されていました。

その爆発力を幅広く利用することが考えられましたが、熱や衝撃によって容易に爆発を引き起こす物質でその運用は困難を極めていました。

そこでノーベルはニトログリセリンを珪素土に浸透させることで安定して持ち運ぶことができるようにし、特に土木分野で大きな発展に貢献しました。

さてこの珪素土に浸透させたニトログリセリンですが、安定化させ希望のタイミングで爆発させるためには熱または衝撃が必要です。

それを与えるのが「雷管」です。

雷管はアニメなどであるような紐の先端を点火してドカンとさせるタイプと起爆スイッチを押すことで電気を流して熱と振動により爆発させるタイプなどがあります。

雷管で発生させる小さな熱や衝撃によってニトログリセリンの爆発を誘発する仕組みになっているのです。


こんなところでも熱は活躍しています。



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