温度を"測る" | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2017/10/20

温度を"測る"

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ひとくちに「温度測定」と言っても様々な方法があり、方法によって結果が大きく変わることがあります。

例えばヒーターブロックのようなものの温度を測定する際、
熱電対などのセンサー類を直接あてて測る場合と、
放射温度計を使った場合とでは数十℃もの差が出てくる場合もあります。

弊社では基本的には、写真のようなセンサーを直接あてて測定します。
どうしてもこの方法が取れない場合はサーモグラフィーなどの放射式を使いますが、表面に黒体塗布することを前提としています。
もちろん測定器側で放射率を合わせることもできますが、やってみるとこれが意外と難しい。
黒体塗布もできない場合は基本的に別の方法を採用します。ここからは想像(創造)力ですね。


温度というものは単に熱量を表す指標なので、色んな形で表れ出てきます。
温度をどう測るか、ということはどの表れ方を拾って、「○○℃」や「○○K」などの数字にどう変換するか、ということです。
「"絶対に正しい"温度」というものは無いと言い切っても良いかもしれません。
温度を担保するにはまず測定方法を一定化する必要があります。

弊社はそこから考えています。
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