ようすい
突然ですがみなさん、「ようすい」って聞いて何を思い浮かべます?珈琲でルンバでしょうか?
妊婦さんのお腹に満ち満ちた、「羊水」ではないですか。
かの中華一番でも紹介された、ラーメンの麺に含ませるともっちもちになる水は「かん水」。
お鍋の〆といえば?「雑炊」。
飲めばたちまち元気と20世紀のちびっこ達を沸かせた、今思えばただの炭酸水じゃねえの思しき水は「力水」・・・。
羊水ってなんで羊なんですかね・・。
・・って疑問を持ったのが事の発端でした。
案外名前の由来が神聖な感じでなんともっていう・・。
羊水を包むまくを「羊まく」という羊水を包むまくがあり、このまくを羊まくとよんでいます。
この羊まくはギリシア語でアムニオンといわれていますが、もともと、ギリシア語で「いけにえの小羊」という意味のアムノスからできた言葉です。昔、ギリシアで、子羊を神にささげていましたが、その子羊をやわらかい皮のふくろに入れました。
このことが、きっと、赤ちゃんを包むやわらかなまくという意味になり、その中に入っている水ということで、羊水とよばれるようになったと思われます。(監修 保志 宏)
赤ちゃんの 誕生のとき出る羊水は、どうして羊水っていうの|なぜなに学習相談 - 学研キッズネット |
い、いけにえ・・・。
はい、ここから調べてみたら、羊水って本当にすごいんです。
神様は人間を本当に上手く設計したなあと思うばかりです。
羊水ってとっても理にかなっているんですね。役割を紹介しますね。
羊水の役割
羊水の役割はこのようなものがあります。
- 胎児の左右対称的な外見上の発育が可能
- 感染の関門
- 肺の良好な発育が可能
- 羊膜との癒着防止
- 緩衝材としての役目
- 体温維持
- 四肢の筋肉の発達が可能
- 分娩時の潤滑液としての役割
- 分娩時の洗浄液としての役割
羊水(1/2)|産婦人科の基礎知識 羊水はとても大切な役目をしています。以下に列挙してみます。 ・胎児の左右対称的な外見上の発育が可能 ・感染の関門 ・肺の良好な発育が可能 ・羊膜との癒着防止 ・緩衝材としての役目 ... |
あれ、
これ・・
ヒ、
ヒーターに似ている・・!
水は熱伝導が悪いことで有名です。
外気温がどんな熱にさらされても、羊水を介すことで赤ちゃんへは熱が伝わりにくい。
冷えてしまったり熱くなりすぎたりせず、快適な体温も保ちやすいですね。
温度分布を気にされるときには、わざと水を温め、熱伝導を悪くしたのちにワークに熱を伝えると言う方法はヒーターの世界では常套手段です。(間接加熱とか呼ぶ)
耐衝撃に対してもすごいですね。
お母さんが転んでしまっても、羊水があればお腹はゴムまりのごとし。
少しの衝撃では、赤ちゃんには衝撃が伝わらないようになっている。
細菌も伝わりづらい。
お母さんがインフルエンザにかかってしまっても、赤ちゃんに菌が届きにくいそうです。
一体一石何鳥だよ!!
と、街ゆく妊婦さんを見て考えめぐらせてるのなんて、ヒーターに関わってる我々だけでしょうね。
まさか妊婦さんもそんなやらしい目で見られているとはゆめゆめ思いますまい・・・。
でも、こういった構造から、装置の構造にヒントを見つけることって多いんですよ。
神様には勝てない・・。
設計に行き詰った時は神様の設計にあやかってみるのもいいですね。
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