今日は「意思決定の要素」について考えます。
ドラッカーの「The Effective Executive(経営者の条件)」の第6章です。
原題は「The Elements of Decision-making」、翻訳は「意思決定の要素とは?」です。
意思決定はだれが行うもの?
みなさんは「意思決定」は、誰がおこなうものだと思いますか?会社であれば社長?
国であれば総理?大統領?
これって、本当でしょうか?
ドラッカーは「意思決定」は、知識労働者は全ての人がおこなうものだと言っています。
つまり、日々の仕事のなかで、全ての人が意思決定をおこなう必要があると。
僕達一人一人に、意思決定が求められているのです。
責任感が高まりますね。
意思決定の要素とは?
さあここで、意思決定に大切なポイントと、必要な要素をご紹介します。Effective executives, therefore, make effective decisions.できるエグゼクティブだから、成果の出せる意思決定ができる。
重みのある言葉だと思いませんか?
意思決定⇒成果につながらなければ、意味がないと言っています。
河合電器は”熱のコンサルタント”を目指して、お客様の熱の問題解決を仕事としています。
つまり、成果はお客様の熱の問題解決であり、そのための意思決定でないと意味が無いわけです。
そう考えると、河合電器もまだまだ未熟者だと思います。
お客様から「ありがとう!」を、いっぱいいただける会社でありたいと思います。
次に、こんな文章を抜き出してみました。
Unless a decision has “degenerated into work” it is not a decision;it is at best a good intention.意思決定は実務に下ろさなければ、意思決定ではない。それは良き意図にすぎない。
これも耳が痛い話だと思いませんか?
決定しても、実行されなければ、意思決定ではないと言っています。
みなさんの会社では、言いっぱなしや、実行されていないケースはありませんか?
そんな時は、この文章を思い出してみてください。
意思決定の5つの要因
最後に、意思決定の5つの要因を上げます。※「The Effective Executive」のP122~123に、書かれています。
- 問題の種類を知る(一般的か、例外か?)
- 前提(境界)条件は明確にする。(何が必要か?)
- 何が正しいかを考える。(正しい妥協と間違った妥協を見分ける)
- 決定を行動へ変える。(決定の中に行動を入れておく)
- フィードバックをおこなう。(人は間違いを犯す)
ここでは、1.の問題の種類は面白いポイントだと思います。
「僕達の業界は特殊だからな~」「うちの会社は他とは違うからな~」などを聞きませんか?
そんな時は、それってホント?と疑いましょう。
実は、一般的な問題で、例外問題として扱ってはいけないケースが出てくると思います。
この見極めを間違えると、対策方法も間違えてしまいます。
河合電器も”熱のコンサルタント”として、お客様の課題の本質が何か?
を見極め、最適なご提案をしていきたいと思っています。
まだまだ書きたいことがいっぱいですが、長文になっていしまったので、それは次回に。
でも最後の最後に、この章の大事な言葉を二つ上げます。
princple:原理原則 ・・・常に念頭において、意思決定すること。
boudary condition:前提(境界)条件 ・・・前提条件は変わるもの。
この二つの言葉は常に頭に意識を置いておくと、意思決定にとても役立つと思います。
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