シーズヒーターのパイプ材
シーズヒーターとは、金属のパイプ状のヒーターです。
シーズヒーター - 株式会社河合電器製作所 |
また、ご使用の環境が厳しい場合に選定されるパイプ材に、インコロイ材とチタン材がありますが、今回は、このインコロイ材とチタン材について、ヒーター以外の話を紹介します。
インコロイとチタンの歴史上のこぼれ話
高温用シーズヒーターで、弊社が使用するインコロイ800というニッケル合金のパイプですが、これは、原子力蒸気発生管でも使用されている材料です。又、通常の投込みヒーターでは腐食してしまう、塩素の多い環境下で推奨するチタンパイプには、こんな裏話もあります。
冷戦で、軽くて強い金属であるチタンは、軍需産業でも使用されます。
(中略)
当時発見されていたチタン鉱脈はほとんど東側諸国であったため、アメリカはチタンをソ連から調達していた。
冷戦中ゆえアメリカはニセの会社を設立し、そこを通じてアメリカへ密輸入していた。
(チタンwikipediaより)
冷戦時代、当時発見されていたチタン鉱脈はほとんど東側諸国でした。
ソ連はアメリカ軍がチタンを使用出来ないよう、世界中のチタン市場を買い占めようとしていました。
チタンを調達出来ないアメリカは、ダミー会社を作ってソ連から密輸していたそうです。
こぼれ話でした。
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