温度制御の事例(後編) | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2017/11/17

温度制御の事例(後編)

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前回は設定温度よりも大幅に上がってしまい、どうするか・・・というところまででした。

ではオートチューニングをONにして、もう一度やってみます。

温調器SDC15の場合ですが、オートチューニングをONにするとPV表示の小数点が点滅します。点滅が終わるとチューニング終了。最適なPID設定値を温調計が割り出し、制御を始めます。


点滅を見守り、後は待つだけ・・・と思いきや・・・

・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

終わらない・・・・・・・・・・

結局15分以上待ってもチューニングが終わらず、温度も上がらなかったので、一度中断しました。

でもまだ諦めません。

今度はオートチューニングをいったんオフにして・・・


通常のPID制御に戻してもう一度温度を上げてみます。


一回目と同じようにすごいスピードで昇温し、設定温度に到達したところで!
改めてオートチューニングを設定してみました。

今度はすぐにチューニングが終り、無事設定温度で安定させることができました。

温調計の設定ひとつで性能が大きく変わるという話でした。

熱は本当に奥が深いですね。
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