熱による膨張収縮は、様々な場面で悪い影響を引き起こします。
例えば、真夏に電車の線路が熱によって膨張し変形するなど、良いイメージを持たないかもしれません。
しかしこの原理を上手く利用したものがあります。
ヒーターの過昇温防止に使われる「バイメタルサーモ」です。
バイメタルサーモ
写真左二つがバイメタルサーモと呼ばれるものです。
bimetalic : 二種の金属からなるつまり、二つの金属の膨張率の違いを利用した接点です。
膨張率の違う金属を張り合わせた構造をしているこの接点は、温度によって金属が膨張すると膨張率の低い側に膨張率の高い側が引っ張られ接点が外れるという仕組みをしています。
自動復帰型と呼ばれるものは自然に温度が下がると、この金属の膨張が元に戻り、接点が復帰する仕組みになっています。
熱の膨張も捨てたものではありません。
ツイート |