日本には美しい「四季」がありますが、秋といえばどんな光景が目に浮かびますか?
ありきたりかも知れませんが、私は「紅葉」と答えます。
なんとも言い表せない葉の色を見ていると、いつの間にか時間が過ぎていたりします。
さて、ところでこの「紅葉」、どんな仕組みで起こるのでしょうか?
調べてみたところ、美しい紅葉には必要な条件があるようです。
その中でも、今日は温度に関するものをご紹介します。
紅葉の条件=昼夜の温度差が大きいこと
温度が高ければ、光合成の働きによりでんぷんが多く葉に蓄えられます。
その後、急に気温が下がるとクロロフィルという物質が壊れて糖ができます。
でんぷんと糖が葉に多くたまると、赤い色素(アントシアン)や黄の色素(カロチノイド)が沢山合成されます。
この赤・黄の色素が紅葉として私たちの目に映るのです。
つまり、昼夜の温度差が大きい方が、葉の色が鮮やかな美しい紅葉になると言えます。
この他にも、空気がきれいで乾燥していない、などいくつかの条件があります。
やはり、紅葉も自然環境と切り離せない現象なのですね。
今年の葉っぱはどんな色を見せてくれるのでしょうか?
この秋どなたかと紅葉をご覧になる機会があったら、ぜひ心の中で呟いてみて下さい。
「見てごらん。あれがアントシアンだよ」。
ツイート |