温度調節器HEATCONの操作方法< 基本の設定編 > | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2014/07/14

温度調節器HEATCONの操作方法< 基本の設定編 >

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▲温度調節器HEATCON

KAWAIで取り扱っている温度調節器HEATCON。
小さいのに高機能と日頃から多くの方にご活用いただいています。


しかししかし、よく頂くのが、
「操作方法がわからない-!」というご質問。


本日はこちらについてわかりやすく丁寧に!
ご説明しちゃいます!
操作方法も、コツをつかめば簡単なので、ここでバッチリ理解して、HEATCONを使いこなしちゃってくださいね!


どんな制御モードがあるの?


まず、温度調節器HEATCONに搭載されている制御モードは以下のとおりです。

ON-OFF制御
予め設定した制御幅(ディファレンシャル)を
上回るとOFF,下回るとONする制御方法
PID制御オート
制御開始時、強制的に数回ON-OFFを繰り返し
CPがPIDの値を算出してから制御を行う方法
マニュアル
使用者が自らPIDの値を割り付け、
制御を行う方法
セルフ
チューニング
その時の状況に応じて、最適なPID数値を
変動させながら制御を行う方法

前回、各制御モードで、ヒーターの昇温にかなりの差が出ましたよね。

ヒーターの昇温は制御モードでここまで変わる!【動画】 | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

基本の操作はコレだ!


まず、初期設定は、PID制御のオートモードに設定されています。

オートモードは、初回通電時、昇温カーブからHEATCONがP値、I値、D値を自動で算出してくれるモード。
そのため、初回の昇温時のみ、やや昇温カーブが異なるのが特徴です。
基本的には、このモードで十分活用できますので、操作は要りません。
▲運転表示の画面

基本は、この運転表示の画面から操作を行います。
画像内、白色で表示している[mode]キーを押すと、この運転表示画面に切り替わります。

この画面で[∧][∨]でSP値=制御温度を変更できます。
[<]では操作する桁を変えることができます。

自分色にHEATCONを染めたいんだ!


それでもいろいろせっかくなので使ってみたいですよね。
そんなあなた、この運転表示画面から[para]キーを2秒押します。
この操作で各設定モードの入口に入り、[para]を1度押していくごとに、いろいろな設定画面を呼び出せます。
早速[para]キーを押してみてくださいね・・・

①オートモード、マニュアルモード切替【[para]キー1度押し】
この画面では、オート、マニュアルモードを切り替えられます。
どちらの設定になっているかでいずれかが表示されますので、[∧]、[∨]で切りかえを行えます。

なお、PIDのオート、マニュアル・・ということではなく、このマニュアルモードでは、MV値(操作量)や、タイマ(残り時間)など、非常に細かな設定が可能です。
今回は、基本の設定ですので、オートモードの説明をいたします。

②RUN/READYモードの切り替え【[para]キー2度押し】
この画面では、RUN、READYの切り替えが行えます。
「あれ・・ヒーターが動かない」というときはREADYモードになっていないか?確認してみてください。
RUNモードで、ヒーターを出力し、READYは出力を行わないモードです。
[∧]、[∨]で切りかえを行えます。

③PIDオートチューニング/マニュアルの切り替え【[para]キー3度押し】
この画面は今現在、PIDの値をオート、自分で任意の値を入力するマニュアル、どちらの設定になっているかでいずれかが表示されます。
[∧]、[∨]で切りかえを行えます。
また、一度決めあてられてしまったPIDの値をリセットする場合でも使います。
条件が異なる試験でHEATCONを使いたいときは、一度この操作を行ってください。


・・以下、[para]キーを押していくと、以下の順序で画面が切り替わっていきます。


Doラッチの設定を行います。
通信Dl1の設定を行います。
SPバンクの設定を行います。
イベントバンクの設定を行います。
PIDバンクの設定を行います。
(ON-OFF制御の設定時は表示されません)


温度制御モードの設定を行います。
0:ON-OFF制御、
1:PID制御、2:セルフチューニング
を[∧][∨]で操作、設定できます。


いかがでしたか?文字が並ぶと難しく見えるのですが、触ってみると、実にシンプルなんです。

こーんなに高機能なので、生産設備など、さまざまな社内設備でも活用実績が。

研究用、生産設備用ホットプレートは高温から低温まで! | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

その他にもいろいろな機能がついています。
まずは「こんなこと出来ないかな・・?」を聞いてみてください!!

皆様の声をお待ちしております(^^)/


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