冷やしていないのに水が凍る?
先日、科学館でとある実験コーナーを見ていると、真空装置内にグラスに入った水が、冷やしてもいないのに凍ってしまう実験を行っていました。
不思議ですね。
凍結の理由は、真空雰囲気内におかれた水が、気圧低下に伴い「沸点降下」という状態となり、一気に気化し、気化熱として周辺の熱を奪っていくことによるそうです。
「沸点降下」とは、大気圧に抑えられている状態が、真空環境では圧が低下し、気化しやすい環境となることです。
ちなみに富士山頂の水の沸点は88℃らしいので、気圧にもよるかも?
気化するときには気化熱として周辺の熱を奪っていきます。
スプレー缶を使ったときに、缶の表面が冷たくなるのは、気化熱で冷やされる現象によるものです。
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