温度とは、人間が感じとしてとらえられている
暑さ、寒さ、熱さ、冷たさを数字で表したものです。
しかし、人間が触った感じの熱さや冷たさは個人差もあり、客観的ではありません。
そのため、温度を数字で表すために、いろいろな試みがなされてきました。
現在用いられているような温度計は、17世紀の中頃に出現しました。
フランスの医者ジャン・レーは、熱病患者の体温を知るために
ガラス球にガラス管をつなぎ、中に水を入れた器具を考案しました。
ガラス球を患者に接触させると、熱によってガラス球中の水の体積は膨張します。
そこでガラス管に目盛りをつけて、水柱の高さの変化から患者の体温を測ったのです。
これは、現在使われているアルコール温度計や水銀温度計と同じ原理に基づいています。
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