氷の上はなぜ滑るのか? | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2019/01/16

氷の上はなぜ滑るのか?

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こんにちは。大阪営業所の今西です。

お正月に帰省しまして、親と昔の思い出話なんかをしてましたら、何かの流れでスケートの話になりました。
昔はいたるところにスケート場があって、シーズン中は毎週のように行っていたそうです。(僕はあまり覚えていないのですが・・・
最近はスケート場も減り、若い人だとスケートをやったことがない人も増えているみたいですね。

それがきっかけで、こんなニュースが目に留まりました。

何故氷は滑る?これまでの通説を覆す分子レベルの構造が解明
https://www.discoverychannel.jp/0000017809/

なぜ氷は滑るのか・・・実は今まで原因は解明されていませんでした。
有力な説としては、(ちょっとややこしいんですが)「水は固体よりも液体の方が密度が高い。この変わった性質により、スケート靴などで氷へ圧力をかけると、融点が下がり、氷の表面が液体へ変わるため滑る」というものでした。

対して、今回の新説では融点は関係がないといいます。

通常、氷は1つの分子が4つの分子と結合して結晶構造を形作っていますが、
「氷の表面の水分子は2個程度の分子しか繋がっておらず、結合が弱いため、繋がったり離れたりを繰り返している」とのこと。
氷の表面では、分子が自在に動き回れるような状態になっているとすれば、足が滑るのも納得いく気がしますね。

ちなみに、人間の体重程度では氷を溶かすほどの圧力はかからないとのことでした。

「氷が滑る」なんて当たり前で、理由を考えたこともないくらいでしたが、
そういうところにこそ、新しい発見が眠っているのでしょうね。
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