"熱電素子" 未来の発電方法 | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2017/09/25

"熱電素子" 未来の発電方法

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こんにちは。大阪営業所の今西です。

宇宙ってなんだかロマンがありますよね。
NASA関連のニュースをやってるとつい見入ってしまいます。

先日も土星の探査機「カッシーニ」が役目を終えて、土星の大気に突入するというニュースがありました。



NASA
https://www.facebook.com/NASA/

この「カッシーニ」ですが、(僕たちのビジネスでもある)「電気」と「熱」とも深い関わりがあることはご存知でしょうか?

カッシーニの任務は土星の探査です。
カメラなどの運用には当然ながら電気が必要です。
宇宙船といえば太陽光発電のイメージですが、土星のように太陽から遠い惑星付近では、発電量があまり見込めません。日照が弱いことや角度によっては光があたらないことも多いためです。

ではどうやって発電しているのか?

カッシーニには原子炉が搭載されています。
でもいわゆる原子力発電ではなく、高熱を継続的に発するための単に炉として使われています。
絶対零度の船外と原子炉の間では大きな温度差が生まれますが、
ここで登場するのが、温度差によって発電する「熱電素子」と呼ばれるモジュールです。


Panasonic Newsroom
http://news.panasonic.com/jp/topics/2012/37816.html

ゼーベック効果といって、温度差のある2点間には電気が流れる原理があります。
(一般的な温度センサーはこの効果を利用して温度を電気信号に変換しています)

熱電素子はこの原理を活用して、温度差により発電する素子です。
素子1つ1つは小さいものですが、たくさん並べることで宇宙船を運用できるくらいの電力が得られるのですね。

NASAが使ったことで脚光を浴びましたが、技術的にはまだまだ発展途上のようです。

将来的には、家庭や工場の廃熱をリサイクルしたり、船舶などでも使われるようになると言われています。

人間の技術はどこまでいくのか、わくわくしますね。
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