干渉色とは? | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2011/12/13

干渉色とは?

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こんにちは。丹羽です。

干渉色とは?


ベテラン作業者ならご存知と思います。
旋盤加工で出る切りくずの色で、切削温度が推測できます。
鉄鋼材料で紫色の切りくずなら約400℃淡青色なら約600℃という具合に。

温度
薄黄色300℃
褐色350℃
紫色400℃
すみれ色450℃
濃青色530℃
淡青色600℃

なぜ色が変化するの?


では、色が変化する仕組みはご存知でしょうか?

切りくずの色は、切りくずの表面に色が付いているのではありません。
酸化被膜の厚さによって、見える色が変化しているためです。

温度を上げると、その温度に応じた厚さの酸化膜が形成され、見える色が変わるということなんですね。
光が切りくずに反射する際、酸化被膜の厚みによって、特定の色の光が強調されたり、消滅する。
これによって、色が変化して見えるんだそうです。

このような干渉色は、CDやしゃぼん玉、孔雀の羽、真珠があります。
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