いつもの光景 その裏側には・・・(ヒーター碍子的な意味で) | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2018/12/17

いつもの光景 その裏側には・・・(ヒーター碍子的な意味で)

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熱風用ヒーターは高温になりやすく、800℃などの条件下ではどうしても漏れ電流の懸念が出てきます。

そんなときの強い味方、セラミック碍子(がいし)。

セラミックの絶縁性と耐熱性を生かした製品です。

このようにヒーターと実機の接触部分へ使用することで、
ヒーターの漏れ電流が実機へ流れることを防ぎます。


では、この裏側はどうなっているんでしょうか?

セラミック碍子のようなものを板金にどうやって固定するか、
その場合にヒーターはどうやって設置するのか・・・

簡単なようで、ちょっと難しくないですか?(あれ?簡単・・・?)


これがすべてではありませんが、裏側はこうなっています。


奥側から言って、まず碍子をアルミリングにより板金へ固定します。
別途、手前のストッパーリングによってヒーターを固定。

こうすることで、碍子が脱落することなく、ヒーターが抜けてくることもありません。
大抵の場合はこの方法で間に合います。

もちろん、がちがちに固定したい場合や、気密を取りたい場合は、別の方法を取ります。
温度が低ければ碍子も必要なかったり、お客様や用途によって、固定の仕方はさまざま。

ヒーターの実装方法は永遠のテーマかもしれないですね。
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