「100℃のタオル」と「100℃の水」、触ると どちらが熱い? | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2010/05/07

「100℃のタオル」と「100℃の水」、触ると どちらが熱い?

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こんにちは、山本です!

熱の移動についてお話しをします。

まず、熱は温度の高いところから低いところへ移動します。
何かを触って熱いと感じるという事は、
触った物(高温)から、手(低温)に熱が移動したということです。

本題の「100℃雰囲気中のタオル」と「100℃の水」ですが、
同じ温度ですから温度計で測定すると、もちろん両方100℃です。

では、触った時はどうでしょう?
100℃の水は言うまでもなく、触ると火傷をします。
100℃のタオルは火傷をしません。


なぜでしょう?






これは「熱伝導率」が違うためです。
この熱伝導率が高いと、よく熱を伝え、低いと伝えません。
 
水は熱伝導が良いため、触った瞬間に手の温度が上がります。
タオルは熱伝導が低いので、100℃の物でも手の温度が上がらず、熱くありません。

逆に冷たいと感じる時も同じです。 
冬に便座カバーの付いていない便座に座ると冷たいですよね。
でも便座カバー付きの便座は冷たくないです。 

便座と便座カバーは同じ場所にあるので、同じ温度です。
でも座った時の感温が違うのは熱の移動量が違うからです。 
お尻の熱が便座に吸収されたのです。

この熱伝導率を上手く使うとエコが出来ます。
熱の移動のお話でした。
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