燃える氷 | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2015/06/08

燃える氷

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こんにちは、東京支店の今西です。

今日は何かと騒がれているメタンハイドレートの話です。

メタンと水の水和物、実物はシャーベット状で「触ると冷たい」そうですが、火を近づけると燃える・・・という一見不思議な物質。

「燃える氷」とも呼ばれ、次世代のエネルギー源として注目されつつ、色々と問題点も指摘されてますね。

反対意見として主な主流は、
  1. 地層からメタンを吸い上げることによる、地盤沈下等の懸念
  2. 結局は枯渇性資源である
  3. 採掘コストが合わない  …etc
「夢の資源」ともてはやされる一面、やっぱり世の中簡単にはいかないですね。

一応、上の問題点を解決する方法として、「メタンと二酸化炭素を置換する」ことが研究されています。

これは、水和物の構造とは、メタンよりも二酸化炭素の方が結びつきやすいことを利用するもので、地層から吸い上げたメタンの代わりに、二酸化炭素を圧入することで、地盤の変動を防ぐとともに、大気中の二酸化炭素を消費できることでカーボン・リサイクルにもなる・・・という触れ込みです。

アラスカCO2置換ガス回収実証プロジェクトの現地試験終了~世界初のフィールドCO2/CH4置換試験~ : ニュースリリース | JOGMEC
この方法が確立しても採掘コストの問題は残りそうで、実現はまだまだ先の話になりそうですが、個人的には、折角日本近海で採れる資源ということで、何とか軌道に乗せてほしいものです。
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