重力波のロマン | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2016/03/28

重力波のロマン

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大阪営業所の今西です。

わが社はメーカーとして日々研究開発に励んでおります!
なんて格好付けるときもありますが、実際に新しいモノを生み出すことって本当に難しい。
でも世の中には前人未到の創造的プロジェクトに挑戦し続け、そして成功をつかむ人々も実際に居る。
最近のそんなニュースといえば、重力波の発見ですよね。

重力波の何がすごいか


著作者: Alain r
でも重力波の発見がなぜ偉業なのか? ブラックホールの衝突だの、空間の歪みだの、全長4kmの観測装置だの。
何となくスゴイということは分かるけども、具体的に何がスゴイのかが分からない。

そう言う私もそうでした。新聞やニュースを読んでもピンとこない。
こういう時インターネットって本当に頼りになりますね。

まずはこの動画を見てみて下さい。

アラン・アダムス: 重力波発見が意味すること | TED Talk | TED.com
後はこちらのリンク先なんかも。

「重力波とは何か?」が約3分でわかるムービー「Gravitational Waves Explained」 - GIGAZINE

重力波とは? « KAGRA 大型低温重力波望遠鏡

重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

私の見解をまとめると・・

リンク先の内容で十分ですが、私なりにまとめると・・・。

重力波は、古来より可視光や電磁波でしか世界を観測することができなかった人類の「新たな眼」になる可能性がある。
ということでしょうか。

光をも飲み込んでしまうため、既存の手段では観測できず、理論上存在するものでしかなかったブラックホールを始めて観測できた。
重力波は空間に生じる波のようなもので、何十億年もの間絶えず宇宙を伝わり続けている。
今後技術が進めば、波のパターンを解析することで、遠い宇宙空間の現象を観測することができる様になる。

もっと言えば、ビッグバンのときに発生した重力波も観測できる筈で、人類はついに宇宙の始まりの謎に近づけるかもしれない・・・。



そこらのSFが裸足で逃げ出すスケールの大きさですが、何より熱いのはこの様なことを考え、実行に移した人々が現実に居ることです。

必要とされたのは、4kmという長大なレーザー観測機で、その精度は、1000000000000000000000(10^21)メートルあたり5mmの誤差を検出できること・・・

これらが偶然に達成されたのでは勿論なく、彼らはこの困難を予測し、計算し、理論化して、鉄の意志でもって実現したのです。


今回観測されたのは、非常に小さく微かな空間の震えでしたが、まさしく「人類にとっては大きな一歩」だったということなのですね。
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