弊社は、工業用電気ヒーターを製造販売しております。
そのため、営業中によく、「飽和温度が~」、「飽和してしまう」という表現を使います。
ヒーターに於ける飽和について考える

さて、飽和とはなんでしょうか?
広辞苑にはこうあります。
飽和とは
ある条件の下で、ある量が増加していき、それ以上増加しなくなる最大限に達した状態
熱の供給が続けば理論上無限に温度は上がりますが、熱もロスがあります。
ヒーターから発する熱が、被加熱物に伝わるまでの間のロスや大気にさらされることによる放熱などがそれに当たります。
つまりヒーターに於ける「飽和」とは
ある条件の下で、ヒーターからの熱の供給と放熱などのロスが等しくなった状態と言えます。
ただし飽和状態になるには一定の環境と長い時間が必要です。
特に被加熱物が大きければ大きいほど環境による影響も大きく飽和する時間もかかります。
ヒーターを選定する際には「飽和」より少し大目の熱量をオススメします。
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