いよいよ後編の今回は回答編です!
それでは参ります!
今回のほこ×たて対決のお題をおさらい!
Q1 | 400℃の熱板を作りたいが、消費エネルギーを抑えたい |
Q2 | 一日の稼働時間が長い装置。突発的な機械故障を回避するための定期メンテナンスがスケジュールされている。 そのため、ヒーター周辺のメンテナンスに掛かる時間を短縮したい。 |
Q1.消費エネルギーを抑えたい
まずはヒーター単体で使用することはありませんので、前回見比べていただいた取り付けイメージから、どのような構成材で使用するのか、見てみましょう。そして、それら板金を加熱するのに必要な熱量を、※1※2同じ条件下で、簡易的に計算してみましょう。
カートリッジヒーター | ET-600 |
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板金に穴加工を施すため、 ヒーター径+上下各5mm 一般的なヒーター径のφ6mmを使用するとして… 合計板厚:16mm | ヒーターの上下を各6mmの板金で挟んで使用 合計板厚:12mm |
(熱量計算) 3127W | (熱量計算)
1895W
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※1 それぞれの熱板の有効ワーク面積は、同じとする
※2 常温(20℃)から400℃へ、合計板厚分のSUS板を30分で昇温させる計算
ポイントは、ヒーターを組み込む金属板の厚みです。
丸い穴加工を必要とするカートリッジヒーターと比べ、ET-600は板の厚みを抑えることができ、必要な熱量を抑えることができます。
ということで、消費エネルギーを抑える、という観点で比較すると、ET-600の勝ち!となりました!
Q2.ヒーターのメンテナンスに掛かる時間を短縮したい
一方こちらはどうでしょうか。
ヒーターの使用方法から、ヒーター交換時を想定してみます。
ヒーターの使用方法から、ヒーター交換時を想定してみます。
カートリッジヒーター | ET-600 |
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1熱板に対し、ヒーターのを複数本挿し、結線して使用する | 1熱板に対し、基本的に、ヒーターは1枚 |
ヒーターが単数故障した場合、故障品のみ交換することでメンテナンスが可能 | ヒーターのいずれかの箇所が故障した場合、ヒーター全体を取り替える必要あり |
ヒーターが複数なので、配線が複雑 | ヒーターが1枚なので、配線はシンプル |
配線時の手間、と考えると、一概に有利不利を語ることは難しいですが、ヒーター故障時の交換のことを考えると、カートリッジヒーターは、故障品だけを交換することができる、というメリットが挙げられます。
このようなケースの特筆すれば、カートリッジヒーターに軍配が上がりそうですね。
いかがでしたか?
このように、何を優先するかで、最適なヒーター如何様にも代わることがわかって頂けたかと思います。多種多様なヒーターの中から、このように最適なものをご提案するのが我々のお仕事。
ご要望を具体的におっしゃって頂ければ、コンサルティングをすることが可能ですよ。
ぜひお悩みの際はご相談下さいね!
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