時短のお供「冷凍食品」
時短という言葉を近年よく聞くようになった気がします。
そんな時短に、とっても便利な冷凍食品。
企業側がその時間の浪費を引き受けてくれ、家庭ではすぐに使えるので、時短にはうってつけですよね。
その冷凍食品、製造に手間がかかっている分、意外と高い!
4割引になってる日に買いだめてる方も多いのでは。・・はて、冷凍食品って、腐らないのでしょうか。
冷凍食品は腐らないのか
そもそも、食べ物が腐るというのは、時間の経過とともに色、臭い、味が変化して、「食用に適さなくなること」をいい、食品は時間の経過で常に変化をしているもの。
このような変化の原因の主なものとして、微生物や酵素の働きや、油脂の酸化やデンプンの老化というような物理的・化学的な原因によっておこるものなどがあります。
微生物は、食べ物に限らず、地球環境では、マグマ以外、どこでもいるのではないかと思われているそうです。
土を肥やすのも微生物の働きですし、食べ物においても働きを同様に起こします。
特に、水分が多く含まれるものは影響が大きく、食品は、ごく一部の穀物や豆類を除いては、水分を 65~95%も含有しているために、変化がしやすいのです。
(そのため、水分を 10%程度まで減らす乾燥食品は保存食に多い)
微生物の活動限界温度は-18℃
その微生物は、マイナス18℃が活動限界温度と言われています。最近の冷凍庫は強力ですので、マイナス18℃以下にできるよう作られています。ですので、しっかりと保存を行えば冷凍食品はまず腐らないのです。
冷凍食品やアイスクリームのパッケージには「マイナス18℃以下にて保存」と書かれていますので、一度確認してみてください。
▲家の冷凍庫にあった冷凍食品の注意書き。
冷凍食品は、-18℃以下の冷凍庫で温度変化をできるだけ少なくして保存した場合、素材や加工方法等にもよりますが、概ね8ヶ月から24ヶ月間は最初の品質が保たれることが、これまでの様々な研究、実験で明らかになっています。と謳っていますね。
(日本冷凍食品協会HPより)
しかしながら、頻発に開け閉めを繰り返す冷凍庫が厳密にマイナス18℃を保つことは不可能です。
したがって、腐らないのか?という質問に対し、「腐る」という回答が正となります。
また、マイナス18℃以下環境においても、食品中の水分は昇華現象により、耐えず蒸発し続けます。
それにより、次第にパサパサとしてきますし、その水分が再結晶化すると風味も落ちますし、腐敗の原因にもなりかねないそうです。
冷凍食品にも賞味期限があります。
期限の設定にあたっては、製造業者は保存試験を行い、官能試験・細菌試験を行うと共に、必要に応じ理化学試験なども行って、自己の責任で適正な賞味期限を設定し表示しているそうです。
冷凍食品といえど、メーカーの品質試験を信じ、賞味期限内になるべく早めに食べるのがいいようですね。
一般社団法人日本冷凍食品協会 |
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