干渉色とは?
ベテラン作業者ならご存知と思います。
旋盤加工で出る切りくずの色で、切削温度が推測できます。
鉄鋼材料で紫色の切りくずなら約400℃、淡青色なら約600℃という具合に。
色 | 温度 |
薄黄色 | 300℃ |
褐色 | 350℃ |
紫色 | 400℃ |
すみれ色 | 450℃ |
濃青色 | 530℃ |
淡青色 | 600℃ |
なぜ色が変化するの?
では、色が変化する仕組みはご存知でしょうか?
切りくずの色は、切りくずの表面に色が付いているのではありません。
酸化被膜の厚さによって、見える色が変化しているためです。
温度を上げると、その温度に応じた厚さの酸化膜が形成され、見える色が変わるということなんですね。
光が切りくずに反射する際、酸化被膜の厚みによって、特定の色の光が強調されたり、消滅する。
これによって、色が変化して見えるんだそうです。
このような干渉色は、CDやしゃぼん玉、孔雀の羽、真珠があります。
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