皆さんは海外旅行に行くとしたら、どこに行きたいですか?
ヨーロッパや東南アジアなどが人気だと思いますが、僕は一度ブータンに行ってみたいですね。
幸せの国ブータン
「国民総幸福量(GNH)」という基準を世界で初めて導入し、政策の実行は全てこの国民の幸福度によって定めている国です。緑が豊かで、独自の魅力的な文化があり、さぞ平和な国なんだろう・・・というイメージがあります。
でもこの国の"戦い"については、ご存知でしょうか。
実は、戦いの国ブータン
ブータンという国は面積にしてたったの38km^2。
これは日本の九州と同じくらいです。
人口は70万人弱。
東京都練馬区の人口とほぼ同じです。
こんな小さな国が、地理的には中国とインドという大国に挟まれているのです。
その苦労は想像を超えます。
また、近年の気候変動により、氷河の決壊による洪水など、環境変動の被害を具体的に浴びている国でもあります。
彼らはどの様にして生き抜こうとしているのか?
世界で唯一のCO2排出量マイナスの国
Photo by:McPig |
カーボンニュートラルという考え方がありますが、二酸化炭素の排出量と森林などによる吸収量が同じというものですね。
ブータンの場合は、国土の76%に及ぶ森林と、河川などを利用して発電し、他国へ売電することで「カーボンネガティヴ」を達成しているのです。
さらに自然環境の維持を目的とした基金"Bhutan For Life"を国王自ら発案、実行しています。
自国の自然を大切にし、その精神を世界に広める活動。
素晴らしいですね。
ここまでは、"TED TALK"で語られていることです。
ツェリン・トブゲ: CO2排出量マイナスの国、ブータン | TED Talk | TED.com |
でも僕は狙いはそれだけではないと思っています。
複雑な地理的な条件のせいで、ともすれば大国の意のままとなってしまう環境の中で、環境保護を軸に世界の共感と賛同を獲得し、世界中との「繋がり」作り出すこと。
経済的には弱い立場にあっても、世界で確かな地位を確保し生き抜くこと。
これがブータンの"戦い"だと思います。
日本も、経済をはじめ環境の変化で、今までのやり方が通用しなくなってきています。
ブータンの様な、経済的でないつながりを強化することが今後のテーマなんじゃないかと思う今日この頃です。
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