京大の行った実験が話題になってますね。
パーキンソン病のサル、ヒトES細胞移植で治療効果 :日本経済新聞 |
ES細胞って脳神経まで再生できるんですね。
ところで「いーえすさいぼう」ってよく聞くけどよく分からない…
分からないままでは良くない! ということで調べてみました。
ES細胞とはそもそも何なのか?
ES細胞とは、Embryonic stem cells(胚性幹細胞)の略です。
細胞には「幹細胞」、「体細胞」の2種類があり、身体のほとんどが体細胞で構成されています。
生物は古い組織を新しい組織にどんどん入れ替えて生きていますが、体細胞には新しい組織を作り出す能力は無いそうです。
新しい皮膚や血液を作り出すのは、幹細胞の役割になります。
各々の幹細胞には、「どの組織を作り出すか」の担当が決まっており、担当とは別の組織を作り出すことは基本的にできません。
あらゆる組織を作り出せる唯一の細胞
しかし、あらゆる組織を作り出すことのできる幹細胞がひとつだけあります。それが受精卵が成長してできる「胚」の細胞です。
ヒトのもととなる細胞なので、体のあらゆる部位に成長できる能力を備えているそうです。
ES細胞は、この胚をから特殊な培養方法を用いて人工的に作り出されるものです。
自然に存在するものではないのですね。
医療への貢献が期待される分野ですが、やはり人間の胚を利用することもあり倫理的な面で批判も根強くあります。
どちらも正しい、判断の難しい問題です。
医療をはじめ科学の発展と、倫理の問題は裏表の関係かもしれません…
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