太陽熱が地球に伝わるのはなぜ? | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2011/05/25

太陽熱が地球に伝わるのはなぜ?

こんにちは!営業の小林です。

日本には四季があり、夏は暑いし、冬は寒い。
これは、夏は地球が太陽に近く、冬は遠いから気温が変わるんですよね。

でもでも。
宇宙空間て真空ですよね?なぜ太陽の熱が伝わるんでしょうか??
今日は物理学のお話です。

太陽熱が地球に伝わるのはなぜ?


熱の伝わり方には大きく分けて3種類あるのはご存知ですか?
伝導、対流、放射です。

こちらのブログでも度々紹介されるこの3種類の詳細は割愛しますが、
固体の熱の伝え方が伝導で、液体や気体が対流。
伝導は、固定されて動けない粒子を伝って熱を伝えます。
そして対流は、物体が動いて熱を伝えます。
典型的な例が、やかんのお湯。
温まったお湯はやかんの上へと移動していき、これを繰り返して全体が温まるのです。


さて、物体がなければ、伝導や対流は生じません。
当然、宇宙空間は真空のため、これら二つの熱の伝え方はできません。
ここで、3種類目の放射(輻射)の出番です。

例えば、フライパンでお料理をするときに、手を近付けて温まったか確認しますよね?
このとき熱く感じるのは、フライパンから熱い空気が移動してきたからではありません。
フライパンから電磁波が放射され、熱を伝えているんですね。

太陽は地球へ熱を放射で伝えている!

もう察しのいい皆さんはお分かりかと思います。
そう、真空中であるはずの宇宙空間を伝って太陽の熱が届くのは、この電磁波を受けているからなんですね。
光や電波、赤外線、紫外線、X線などはすべて電磁波の仲間。
電磁波は周波数に応じたエネルギーを持ちます。

熱もエネルギーの一形態なので、電磁波によって伝達されるのです。

又、宇宙空間は真空なので、太陽からの電磁波を遮断するものがありません。
真空だからこそ、太陽の熱が伝わりやすいんですね。