摩擦熱について
摩擦熱を使って発火させる原理を用いているものとして、マッチがあります。
ただしこのマッチは、もちろん(危険ですが)手で擦った程度では発火しません。
ではどれぐらいの温度が必要なのでしょうか?
マッチ棒の先端についているいわゆる発火する部分には、硫黄などの化学物質をニカワや松ヤニなど自然界にあるものでくっつけてあります。
また箱の側面にある擦る部分は赤リンなどが使われています。
両者は互いに単独では発火しない材料なので例えばその辺りに放置し、誤って擦っても発火しません。
両者が擦り合わさることで発火します。
原理としては先に箱側の赤リンが発火し、その火がマッチ棒側に移り火がつくという原理なのだそうです。
意外にも棒が燃える訳ではないのです。
最近ではライターに押されてなかなかマッチを使う機会も少なくなりましたが、もし使う機会があればジッとその発熱原理を観察してみてはいかがでしょうか。
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