和弓の弦の材料は?
最近は合成素材が主流ですが、伝統的には麻を使います。
麻の良い所は、柔らかい為に矢を放った時の振動を吸収してくれ、弓にかかる負担を軽減してくれるところです。
まあ、最近の弓はグラスファイバー製なので、折れたり壊れることはほぼありません。
ただ昔ながらの竹弓を使う場合は、麻弦が良い様です。
一張りン十万の弓が、合成素材の弦を使用した為に破損なんてした日には…泣くに泣けません。
麻弓の準備中に、要となるのが熱
そして麻弦を使う前に重要なのが、熱。麻弦には強度を高める為に松ヤニが塗られています。
弓引きは練習前後に弦をゴシゴシこすって摩擦熱で松ヤニを溶かし、弦に塗り込んでいます。
麻に松ヤニが染み込むことで、強度が高まるんです。
もちろん、この方法は麻製の弦以外に効果はありません。
それを初心者の頃は知らず…。
合成素材の弦を30分くらい必死にゴシゴシしてました。
先輩に「それ、意味無いで」と止められ、ションボリした思い出があります…
もっと早く言って欲しかった…。
ちょっとマイナーな熱のお話でした。
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