この時期いや~な静電気
この季節静電気が嫌ですよね。静電気がなぜ起こるか知っていますか。
静電気は化学繊維の衣類同士の摩擦により、体に電気が蓄積されたことによって発生するそうです。
バチッときた時、みんな静電気が起きたと言ってしまいますがウィキペディアによると
静電気による放電が起きたというのが正解だそうです。(まあ、日常生活で「いま放電しましたね!」なんて言いませんが…)
この静電気が最先端の活躍をしている
子供の頃は下敷きで頭を擦って「スーパーサ○ヤ人!」なんてやってましたが、そんなアホな用途だけでなく、静電気は様々な分野で利用されています。
あの「はやぶさ」に搭載されていたイオンエンジンも、静電気の原理の応用なんだそうです。
作動原理は、まず放電室で電子レンジと同様のマイクロ波の照射という方式でキセノンをイオン化し、次に、多くの小孔のあるスクリーン電極および加速電極それぞれに制御電圧をかけて、放電室でできたイオンを電気的に加速し、その反動で推力を得るというものです。
ここで見逃せないのが中和器の役割です。
プラス電荷のイオンだけを噴出すると衛星がマイナスに帯電し、すぐに噴出ができなくなってしまいます。
それを防止するため、直後にイオンビームと等量の電子を放出し、プラス電荷をマイナス電荷で中和することにより安定した推力を保ちました。
まさに静電気で飛ばし、それを中和することで飛行を続けたのです。
「はやぶさ」の7 年間、60 億㎞という壮大な宇宙の旅を支えたのは静電気であったのです。
JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語|「はやぶさ」とは|原理「イオンエンジン」と「運動量保存の法則」 |
「はやぶさ」の イオンエンジン~ 先端分野での利用 |
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