これで完璧!ヒーターの温度管理アレコレ | 熱のことなら-【熱闘ブログ】

2013/01/25

これで完璧!ヒーターの温度管理アレコレ

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こんにちは。木田です。

ヒーターで最も恐ろしいのは異常に温度が上がってしまうことです。
希望している温度を超え製品に悪影響が出るだけでなく、周囲も危険に巻きこんでしまうことがあります。

そこで制御、または安全装置を使いヒーターを安全に使用頂く様々な方法があります。

温度制御

・熱電対
K線、J線、測温抵抗体などを使い、測定点温度を電気信号に切り替えて、制御器に信号を送り制御する方法。
様々な形状ありますが、弊社では各種ご用意が可能です。
・サーミスタ
熱電対同様に、温度を電気信号に切り替えて、制御器に信号を送り制御する方法。
写真の黒い部分が感知部です。
これらは単独で制御することができず、専用の制御器とスイッチング操作が必になります。

・サーモスタット(液膨張式)
液体の熱膨張を利用し、スイッチングを機械的に押し上げOFFする機構を持った制御器。
押し上げの高さを調整することで、ある一定範囲内であれば、制御温度を任意に調整できます。

過昇温防止

・サーモスタット(バイメタル式)
2種類の、熱膨張係数の違う異種金属を貼り合わせたプレートをスイッチとし、規定温度になった場合に、機械的にスイッチングをOFFする機構を持った制御器。
OFF後の復帰方法によって、一定温度低下後に自動的にONとなる自己復帰タイプ、作業者がスイッチを押すことでONとなる手動復帰タイプ、1度で復帰不能となるワンショットタイプなどがあります。
これらは機械的にスイッチをON、OFFする機構を持っているので、単独で制御を行うことができます。
ただし、バイメタル式は機械的な動きをすることから寿命が有限であり、河合電器としては単独での温度制御を推奨しておりません。
またメタルの材料によって制御温度が決まるため、1個につき1個の制御点しか選定できません。
・温度ヒューズ
ある一定温度で溶解する可溶体を使っている。
選定温度に達すると、回路を繋いでいる可溶体が溶解し、回路を分断する。
溶解後の復帰は不能です。

ヒーターを安全に使って頂くためにも、上記のような制御器を使って頂くことをお勧めします。
さらに詳しい内容については、弊社選りすぐりの営業担当者にお申し付けください。
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