今までドラッカーのThe Effective Executive(経営者の条件)の各章をご紹介してきました。
今回はその最終章です。ドラッカーの旅の終わりです。
エグゼクティブは、一部のスーパーマンがなるのではない!
著作者: nillamaria |
Conclusion; Effectiveness Must Be Learnedドラッカーは、この本のなかで成果をあげるエグゼクティブについて、一部のスーパーマンがなるのではなく、学ぶことができると一貫して言っています。
最終章;成果をあげる能力は学ばれなければならない。
そして、全ての知識労働者に、この能力が必要だとも言っています。
河合電器はヒーターという製品を作っているメーカーです。
ですが、もはや肉体労働者のように、同じ物をいかに大量に、安く、正しく作るだけでは生き残れません。
ここ数年、それをとても強く感じます。
お客様のニーズの変化を素早く感じ取り、熱の要望にいかに応えていくか、私達の課題であり、使命です。
みなさんの会社を取り巻く環境の変化はどうでしょうか?
ドラッカーは、この本を1967年に書いています。
もう50年以上も前です。これってすごいことだと思いませんか?
The executive’s job is to be effective;and Effectiveness can be learned.この文章だけで、全てを言い表していると思います。
エグゼクティブの仕事は成果をあげることである。成果をあげる能力は学ぶことができる。
キツイですが、重みのある言葉です。
The Effective Executive(経営者の条件)概要
それではここから、この本に書かれていることを5項目にわけて簡単にご紹介します。1.時間について
目の前の仕事、つまり過去の仕事に追われてしまっていないか?
時間は唯一人類に平等に与えられています。
この時間をどう使うか?がまずは大切です。
2.貢献について
何をもって、組織に貢献するのか?
貢献には、A~Cの各項目を必ず入れるようにする。
A.直接的な成果・・・売上など
B.価値への取り組み・・・新製品開発など
C.人材育成・・・後輩の育成など
3.強みを活かすについて
自分の強みはなんだろう?誰もが悩み、考える事ではないでしょうか?
これが答えられる人は強いですね!
そして、周りの人の強みはなんだろう?
上司、同僚などの強みは何か?を考えてみましょう。
新しい発見があるかもしれません。
4.集中について
成果をあげるためには、一定のまとまった集中する時間が必要です。
1.の時間の項とリンクします。
時間を作って、集中して成果をあげる仕事に取り組みましょう!
5.意思決定について
意思決定は合理的な行動とつながっている。
意思決定には、必ず行動を入れましょう。(測定可能な)
言いっぱなしになっていることってありませんか?
The needs of large-scale organization have to be satisfied by common people achieving Uncommon performance.普通の人が、普通じゃない成果をあげる組織。 特別な人がThe Effective Executiveではない。最後にこの原書を読んで、翻訳書のタイトル「経営者の条件」はマッチしていないな~と思いました。
The Effective Executiveは、全ての知識労働者に向けて書かれています。
つまり、「できるヤツになるための、ハウツー本」です!
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