皆さん突然ですが、ピット器官ってご存知ですか?
一部のヘビが持つ、目と鼻の間の穴にある器官で、物体から放射される赤外線を感知出来ます。
この器官を使い、たとえ夜間や暗闇であっても、ヘビは獲物を捕えることが出来るのです。
赤外線がくぼみ状のピット器官内に入り込むと、ピット器官の中にある非常に薄い膜の温度があがります。
この温度変化を神経系に信号として送ります。
この信号は視覚より、触角に近いもので、たとえヘビに目隠しをしたとしても感じ取ることが出来るそうです。
ヘビ凄い!
この信号をヒトに置き換えると、わさびなどの刺激(ツーン)を感知する「ワサビ受容体」と呼ばれるものだそうです。私たちの取り扱う熱源の温度分布などの測定をする際に、測定対象物から放射された赤外線の強弱を映像化する装置としてサーモグラフィがあります。
サーモグラフィは、応答速度が速く、リアルタイムの測定が可能です。
ヘビはサーモグラフィを体内に仕込んでいるようなものです。
精度も凄い!
調べてみると、マムシなどは0.001~0.003℃の温度差でも感知してしまうほど、高性能なピット器官を持っているそうです。ヘビは白亜紀には存在していたそうで、そこから現在まで様々な進化をしてきたと思われます。
ヒトも進化すると新しい器官が出来る可能性もありますね!
逆に文明の進化で退化する器官もありそうですが・・・。
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