河合電器の歴史は、温度ムラとのお付き合いの年数とイコールであるかもしれません。
そう、ヒーターの重要課題として、最もお話を頂くのは、
【温度ムラ】と言っても過言ではないかもしれません。
温度ムラって何?
次の写真を見てみてください。金属のブロックに、HLPカートリッジヒーターを均等に差し込んだときの、サーモグラフィーデータです。
中央の温度が高く、周囲が低くなっています。
これをいわゆる、【温度ムラ】と呼んでいます。
なぜ温度ムラが起きるの?
様々な理由が挙げられますが、熱の伝わりは、法則性がありますので、次のようにまとめられます。
- 外周は中央に比べ、空気との接触面積が多い (放熱量の問題)
- 中央は、外周からの熱も伝わってくる (熱伝導の問題)
空気は熱の伝わりが悪い代表格ではありますが、熱は温度の高低差が大きい方へと伝わりやすい、という性質を持ちますので、空気への接触面積が大きいほど、温度は奪われやすいのです。
また、中央部は、周囲からの熱が伝導により伝わってくる、ということも理由に挙げられます。
周囲も、中央からの熱が伝わってきますが、一方向からによるもので、4方から熱伝導がある中央に比べると、熱の伝わってくる量は少ないのです。
さて、それでは..
皆様にご質問です。以上のことを踏まえ、下記2種を比べた際、温度の分布はどうなるのでしょうか?
Question: | HLPカートリッジヒーターを均等に差し込み、同じ厚みの金属ブロックを加熱したとき A: 200角の熱盤 B: 300角の熱盤 では、どちらのほうが温度ムラが起きにくいのでしょうか? |
KAWAI: | その答えは、弊社の「蓄積データ」で解決できます。 では、熱闘ブログを見てみましょう! |
先ほどの説明より、議論は真っ二つに分かれるのではないでしょうか。
一見、200角のほうが、空気に触れる面積が少ないので、熱が奪われにくそうに見えますが、
当然、ヒーターの差し込まれている体積の割合も大きく、ムラが起こりやすそうにも見えます。
う~~ん、わからない!助けて!河合電器~~!
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